鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2017年1月30日月曜日

偉い活躍

昨日の猟はタツマを担当した。
下界は気温が比較的高かったので、今回は少しは楽かと思ったが、タツマについてみると周りは雪が固まってとても冷たい。
じっと待っているとえらく寒くなってきた。仕方がないので使い捨てカイロを腹に貼ってしのいだ。

狙うは沢を挟んで向こう側の斜面。タツマからは結構広い範囲が見える。
寒さにこらえてひたすら待つと、斜面の上の方を左の方から鹿が出てきたのが見える。
斜面を水平に沢の上流である右の方に、角のない鹿が4頭ほど一列にゆっくりと動いてきた。
狙いを付けてみるがちっと遠いい・・・150m以上ありそうだ・・・これじゃ中らないw
この前みたいにダメもと撃ってみるか?とも思ったが、この日はすぐ上のタツマには凄腕のライフルマンが入っている。
無線で上のタツマに鹿が4頭行ったと伝える。
視界から鹿の列が消えた途端に銃声が立て続けに聞こえた。
見ていると斜面から鹿が2頭沢に落ちてきた。無線ではもう1頭撃ったらしい・・・3頭獲っちゃったか・・・

勢子はこれから来るので、まだチャンスはあるかと期待して続けて待つ。
そうしているとワンコの鳴き声が聞こえてきた。
さっきと同じ様に鹿が1頭出てきた。所々止っては警戒して進むので、余程撃ってみようかとも思ったが、やっぱり中りそうにない。
また上のタツマに無線で鹿が来た事を伝える。
視界から鹿が消えたらまた銃声が聞こえた。
今度は落ちてこなかったが、ワンコが鹿のところに来たら沢に落ちてきた。どうやら斜面の途中に引っかかっていた様だ。
解除になって見に行ってみると、10mぐらいの間に沢の底に鹿が3頭転がっていた・・・なんとも壮絶・・・この日上のタツマは4頭も獲っていた。

下の方のタツマもぞろぞろ出てきたらしく、一人で3頭も獲っていた。どうりで5発も連発で鳴った訳だw
この日は鹿が合計7頭だった。久しぶりの大猟だ。



勢子見習いの新人さんが奈良定さんの3incセミスキナーを持ってきた。
ブレードはスーパーゴールドⅡらしい。とてもいいナイフだ。
初めて手にしたカスタムナイフが、この3incセミスキナーらしい。
何ともこれを選んだセンスが大したものだ。
これからも活躍してもらいたいw

2017年1月28日土曜日

今年も謎のみかんジャム

 今年も親戚から謎のみかんを貰った。
そのまま食ってもそんなに美味くないが、ジャムにするにはいいんだな。
何といっても無農薬のほったらかし栽培なのがいいw
皮剥いて千切りに・・・
房を剝いて身をミキサーに掛けてジュースにする・・・
千切りにした皮とジュースとグラニュ糖を混ぜて煮る。
グラニュ糖はみかん1㎏辺り560gにした。


 煮込んで皮に透明感が出てきたら出来上がり。
湯煎した瓶に詰めていく。
二回に分けて作ったら丸一日掛かった。
みかんジャムは面倒だけど材料費が掛からないのがいい。
意外と美味いしねw

2017年1月25日水曜日

そういう事か

 スーパーゴールドⅡ、S30V、カウリYと使ってみたが、同一の熱処理条件だと硬さは概ね
S30V<SPGⅡ<カウリY
の順であった。
炭化物傾向の大きいVの含有量が多いと、焼き入れ温度を高くする必要があるのでそのためかと思っていた。
しかし理由はそれだけではないのかもしれない。
 画は含有元素に対するマルテンサイトに変態するための臨界冷却速度の変化のグラフ。
ステンレス鋼の焼き入れが空冷で出切るのも、Cr含有量が多く臨界冷却速度が遅くなるためだ。
一部例外があるが、合金元素の含有量が多くなると、概ね臨界冷却速度は遅くなる。
これで注目したいのはV含有量が1%を超えた場合。
1%未満は臨界冷却速度は遅いが、1%を超えると極端に速くなる。
SPGⅡ、S30V、カウリYともVやMoの含有量が多く、焼入れ温度が高めでないと硬さが十分出ない事は色々やってみて分かった事なのだが、それ以外に冷却速度も影響しているのかもしれない。
そういえばS30Vのデーターシートの条件は油冷になっている。
武生のSPGⅡの資料には真空炉や雰囲気炉を使用して熱処理を行う場合、HRc硬さが1~2低くなると書かれている。
真空炉の場合は冷却はガス噴出による空冷だ。冷却速度が遅い。
・・・と思ってクルーシブルのS30Vのデーターシートをよく読んでみたら書いてあるだな・・・
真空または大気冷却は最大でHRc1~2下がる事があるってw
なるほどV含有量が多い鋼材は焼入れはソルトバスでやって、冷却は塩浴か油でやった方がいいのかもしれないな。
S30Vは硬さが出にくくて何でだろ?と思っていたが、そういう事だったか。
V含有量の多い鋼材は使いにくいだな・・・
分かってしまえばなんて事はないし、知っている人にとってはどうという事もないのかもしれない。
しかし実際やってみて分かるから面白いんだよな。
だから飽きずに続けてるのかもしれないw

2017年1月23日月曜日

美味い

猟仲間に頼まれてたシースが完成した。
もう猟期も後半過ぎてしまったが、やっと出来上がった。
このところナイフ製作ネタがないが、猟期中はナイフなんか作る気にはならないw

















カーショウのこのナイフ、意外と使いやすくていい。
形状的にラブレスポーチタイプで作るのはちっと厄介だった。
去年の関の刃物まつりでこれと同じ物を買ってきたので、自分様にもう一つシースを作ってみよう・・・
 昨日の猟は久しぶりに勢子をやった。
今回は人数の都合で比較的狭い範囲を囲った。
山は日が当たってる所は雪が解けてなかったが、結構な量の雪が積もっていた。
この日は山に入る時に今猟期で初めて「ピーッ」という鹿の警戒音を聞いた。
獲物の姿は見えないが、タツマに近づくにつれ新しい足跡があちこちに見られた。
タツマの方で銃声が聞こえる。「ぞろぞろ行った~」と無線で聞こえる。鹿の群が行ったらしい。
勢子の方に戻るか?と思ったが、さらに上の方のタツマでまた銃声が聞こえる。


 日向で日に当たってると暖かいが、風があってかなり寒い・・・

ぞろぞろ行った鹿は何処に行ったのかと思ったら、いくつかはタツマを切って行った様だが、何頭かは山の下の方を勢子を切って戻っていった。
戻った先には遅く来た猟仲間がタツマを張っていたが、そこに行く前に山の上の方に逃げて行ったらしい・・・
結局この日の猟果は上のタツマで獲った鹿一頭だった。
出来上がったシースとナイフを渡しいたら酒を貰った。
いつも米や酒を貰ってたので、お代はいらないよと言ったのだが・・・
今の時期は日本酒が美味いなw

2017年1月16日月曜日

しゃあないな

昨日の出猟。
週末に寒波が来ていた。
うちの方は天気がよかったが、猟場に着いてみると雪が降りだしていた。
猟仲間が解体小屋に集まったが、どうしようかうだうだやってたら宴会になった。
料理の上手い猟仲間が、ありあわせで美味い物を作ってくれた。
天気は昼頃には回復してきたが、もうすでにやる気がない・・・
まあこんな日もあるさw
猟期はあと一ヶ月切った。
山の上は相当積雪があったので、これからが楽しみだ。


2017年1月9日月曜日

中ってた

 三連休だったので、一昨日から猟に行っていた。

先ずは一日目
人数が集まらずタツマをやる事になった。
この日はたまたま一番上のタツマについた。
タツマは山道(獣道?)の沿いに一つと、その10m程上にもう一つあった。
どちらかいい方に着けとの事だったので、見通しのいい上のタツマにした。
山の中腹で斜面を登ってくる獲物を狙う形になっていた。
気温は低いが天気がよく、入ったタツマは日当たりが結構暖かい。
うとうとしながら待っていると、そのうち斜面を下に見て右の方から小枝をパキパキ折る音が聞こえてきた。
段々近づいてきて、藪越しに鹿の角がいくつも動いてくるのが見えた。
雄の鹿の群れが右方向から斜面を水平に移動してきた様だ。
鹿はゆっくり警戒しながら近づいてくる。先頭の雄鹿に狙いを付ける。
真正面の斜面下40ないぐらいの時に止まった。雄の鹿5頭程度の群れだった。
引き金を引いた。薬室には12番スラッグを込めていた。瞬間鹿は走り出した・・・中ってないのか?!
ばらけながら逃げる鹿に二の矢、三の矢と掛ける。弾倉の二発は9粒のバックショット。
弾帯から弾を取り出してもう一発掛ける。これも9粒。
鹿が1頭転ぶのが見えた。中った!・・・転んだ鹿はそのまま斜面を転がって落ちていった。
群れはそのまま水平に走って行ったので、隣のタツマに行った事を連絡する。
暫くして隣のタツマで盛大に発砲音が聞こえた。

撃った鹿を確認に行きたかったが、しばらくしたらもっと下の方から、またパキパキ枝を折る音が聞こえてきた。
また来るんかいな?と思いつつ見ていると、勢子のワンコが出てきた・・・

解除になって見に行くと、最初に撃った場所に大きな血痕があった。どうやら1発目のスラッグが中ったらしい。
血痕を着けていくと、撃った場所から50m程行ったところで、斜面の下に転がっていった様だ。
斜面を80m程下りると結構大きい雄鹿が斃れていた。
スラッグは左肩から右わき腹を抜けていて、心臓も潰れていた。9粒は中っていなかった。
心臓が潰れていても、普通に走って行ってしまうのに驚く・・・
しかし運がよかった。
下の山道沿いのタツマにいたら、獲物の通り道に近く、目が合う様な場所だった。きっと気取られていたに違いない。タツマの位置は微妙だ・・・

しかし1発目ですぐに倒れてくれれば、次に来る獲物を狙えたと思うと残念だ。もっと落ち着いて撃つべきだった。
先頭に中っても中らなくても、二の矢は次に来る獲物を狙うべきなのだろう。
この日はこの他に大きい雌鹿と小さめの雄鹿の計3頭獲れた。
もうこの時期になると雄の群と雌の群に分かれて鹿は行動している。
山の上に雪も積もってきて、ちょっと流れが変わってきたみたいだ・・・



二日目
今回は人数は揃ったが、タツマを十分に張るために、この日もタツマをやる事になった。
天気が悪く日が当たらないので寒い。
獲物が来そうで来ない状態が続く。
時折小枝が折れる音が聞こえ驚くが、よく見ると鳥によるものだった。
藪越しに飛ぶ鳥が一瞬獲物に見えたりで、緊張して疲れる・・・
そのうち下の方のタツマで盛大に銃声が聞こえてくる。
結局この日は鹿2頭獲れた。
でかい猪の足跡があったそうだが、姿は見当たらなかった・・・

組長が見つけてくれたが、先月18日に半矢で逃げられた鹿は、撃った場所から上の方で骨と皮だけになって斃れていたそうだ。
やっぱり中っていたらしい。
あの日は相当探したはずだったが、何故か見つからなかった。
しかし残念な事をした・・・


三日目。
昨晩から降り出した雪が朝まで続いて、大分積もってしまった。解体小屋の辺りで20㎝程積もった。
これでは山の中はえらい事になってるので、今回は中止になった。残念・・・
まあこれだけ降れば獲物もまた山から降りてくるだろう。次が楽しみだw

カウリYのドロップにシミが付いた事を前に書いたが、セミスキナーの方も同じ傾向の様だ。
熱処理条件の違いではないみたいだな。
カウリYは使ってみて少しずつ色々分かってきた。
なるほどと思える事があって面白い。
使ってみないと本当の事は分からないもんだな・・・

2017年1月5日木曜日

ちょうどいい

グループは3日から猟初めだったが、昨日行ってきた。
天気予報で全国的に気温が上がるとの事だったが、日当たりが悪い場所なのでやっぱり寒い。解除の頃にやっと暖かくなってきた。
この日は人数が少なかったのでタツマをやった。
タツマとタツマの間が開くので、勢子の動きをみて臨機応変に対応しろとの事・・・なかなか難しいぞw
ワンコが鳴いて来るのか?と思ったが、獲物の姿は見なかった。
結局この日はタツマには獲物が掛からなかった。
しかし勢子が中ぐらいの雄鹿一頭を仕留めた。
回収に向かったら、えらい険し場所いで難儀した。
現場で内臓を取り出そうと腹腔に切れ目を入れたら、日当たりがいい場所だったのでガスがたまっていて、顔にもろに飛沫を浴びた・・・えらい目にあったw

ホローグラインドのセミスキナーを早速使ってみた。
ハンドルがやっぱりちょっと薄すぎな感じだ。
しかしラムハンドルのセミスキナーよりは具合がいい。やっぱりラムハンドルは大物猟向きではない様だ。
久しぶりにATS34を使ったが、狩猟用と割り切るなら十分なものだな。

内臓かき出には、腹腔に手を突っ込んで横隔膜や食道を切り裂かないといけない。あまり大きいナイフだとやりにくい。
ガットフックはそういった用途には疑問をもってる。変に引っ掛かりがあると、胃や腸を切ってしまう恐れがある。
和鹿や猪の解体はせいぜい4incぐらいまでで、それ以上大きい必要はないと思ってる。
自分にとっては3.5incってのがベストの大きさだ・・・

2017年1月3日火曜日

靖国神社へ

 靖国神社に行ってきた。
例年は参道に出店が立っていたと思うが、今年はなかった。
何でだろ・・・?
遊就館で開催されてる新春奉納刀剣展を見てきた。















 毎年少しづつ大きく?なってきた甲冑は、胴体部分がついに完成したらしい。
一体何年かかるんだ・・・?

甲冑ってどういう攻撃をの防御を主眼にしてるんだろか?と聞いたら、弓矢や投石だったんじゃないかとの事。
意外と投石ってのは有効な攻撃手段だったんだな・・・
やっぱり刀で切るってのは、それほど有効な攻撃手段ではなかった様だ。





何とも細かい板切れ(コザネというらしい)をつないで作るんだな・・・
牛の革(革というより皮か?)と鉄板を犬の革ひもで結んでいくそうだ。

今年も川崎刀匠が樋を切る実演をやっていた。
シュルシュルと鎬が削れていくのが見ていて御白い。
特設の作業台は固定がしっかりしてないので作業はやり辛そうだったが、きれいに彫れていくのが見事だった。



 刀匠による名切実演もやっている。
リクエストで色々彫ってくれるらしい。
鏨であれだけ文字が切れるといいよな・・・
自分は字を書くのが下手だから、とても出来そうにはないw











小さい破魔矢を買ってきた。
これぐらいの大きさはいいなw
今年もよい年でありますように~

2017年1月2日月曜日

もう一本は何処へ?

猟仲間と射撃に行ってきた。
410番のウィンチェスターはフェデラルの弾だと何故かまとまらない。おまけに装填排莢がうまくいかないので使い物にならないだな・・・
12番のM870はそこそこまとまるが、ちょっと上目に着弾する。
猟用のレミントンの弾でなくレッドバードの射撃用を使ったせいか?
オープンサイトなので、細かい事をやってもしょうがない。
とりあえずこのまま行くことにする・・・

射場で鹿を解体してきた。
組長が来る時に鹿が車に轢かれてるのを見つけてきた。
猟仲間が犬の餌にしたいと言ったら、射場の管理人さんが拾ってきてくれた。
雄の中ぐらいの鹿だった。射場にはウインチと重量計があって、計ってみたら60㎏ちょっとあった。
いつも使ってるナイフは持ってなかったので、ビクトリノックスのファーマーで捌いた。
背ロースと前後の足だけ取るなら、こんなもんでも十分解体できる。
しかし射撃に行って鹿を捌くとは思わなかったw
あまり大きな角ではなかったが、一本貰ってきた。
もう一本は付いてなかった。追突した車に刺さっていったか・・・?

2017年1月1日日曜日

レモンジャム

昨日親戚のうちに行ったときにレモンを貰ってきた。
庭に植えてあるレモンの木にいくつも生っていた。
埼玉でレモンが取れるとは思わなかった。
温暖化の賜物?

 ジャムを作ってみる事にした。
皮剥ぐのが面倒だな・・・

中身は人房づつ剥くことはできないので、面倒だから細かく輪切にしてみた。
種取れないけどいいかw

 グラニュ糖をレモンの重量半分の分量で投入。

 煮えてきた。
種はできるだけ浮いてきたのを取ったが、取り切れないだなw

瓶に詰めて出来上がり。
あまり色合いがよくないな・・・
もうちょっとグラニュ糖入れた方がよかったかもしれない。
まあいいかw

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