鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2016年12月31日土曜日

今年最後の

 横哲さんちのバーキングで削らせてもらったセミスキナーがやっと出来上がった。
全長205㎜、ブレード長91㎜、ブレードはATS34。

 鋼材厚は実質4.4㎜。12incのグラインドホイールでホローに削った。
自分で削ってみると、どうもベルトグラインダーは性に合わない・・・w
修正と仕上げの大半は横鉄さんにやってもらった。(横鉄さんには感謝!)
 ハンドルはいつもの和鹿の落ち角。
ハンドルの成型はバーキングで自分で削った。
バーキングを使うとインプルーヴドハンドルは意外と楽に削れた。
塩ビパイプで削ってるのが馬鹿らしくなってくるw

 背中側にちょっとだけ模様を残した。
残念なのはブレードに対してハンドルが大分曲がってしまった。
削り込んで修正してみたが、ハンドル厚が薄くなりすぎるので途中で諦めた。
まあたまにはこんな事もあるさw

自分の作るシースは無骨で繊細さはがないな・・・
まあ道具としては自信はある。
シースナイフって言うぐらいだから、シースはしっかりしたものを作りたい。

今使ってるドロップとラムハンドルセミスキナーと。
2ピースシリーズと言っているが、自分としては気に入ったパターンだ。
道具はシンプルな作りがいい。
猟期ももう後半になったが、このセミスキナーにも活躍してもらうつもり。楽しみだw

2016年12月26日月曜日

三日続けて

三日連休だったので解体小屋に泊まって猟に行っていた。
先ず一日目。勢子で山を歩いた。
途中で足を滑らしそうになって左手で木につかまろうとしたら、脱臼癖のついてる左肩が抜けた・・・
いつもは簡単にはまるのだが、足場が悪くなかなか元に戻らなくて難儀したw

この日はなかなか獲物が出ず、ボウズで終わりそうだった。
2ラウンド目をやろうとなって、タツマを張り直す。今度はタツマをやる事になった。
猟仲間と三人でタツマに向かうと、ワンコが急に鳴きながら走ってきた。見ると鹿を追って目の前を横切った。
猟仲間の一人がすかさず二発掛けた。自分も薬室に弾を送って引き金を引いたが、セーフティーが掛かっていて撃てなかった・・・
鹿はそのまま逃げてった。下のタツマに警戒と伝えると、間もなく銃声が一発聞こえた。
どうやら止めたらしい。
とりあえず一頭獲れたので、2ラウンドはとりやめになった。
回収に向かう途中に血糊が落ちてた。最初に猟仲間が撃ったのが中ってた様だ。
行ってみたら中ぐらいの雄鹿だった。
首に一発中っていた。
しかし首以外に中ってる形跡がない・・・
どうやらこの鹿はワンコに追われた鹿ではなかった様だ。
よくよく探すと血痕は別の方向に行っていた。
半矢の鹿を探すが、残念ながら見つける事は出来なかった・・・


 二日目は前日に2ラウンド目をやろうとした場所をやる事になった。人数の関係でタツマをやった。
一番下の方のタツマで猪が2頭行ったと無線で聞こえる。
ワンコが盛大に鳴いている。
しかしどこにも獲物が出ない・・・
そのうち上の方のタツマで銃声が聞こえた。
倒れたかどうかわからないらしい。

解除になってから確認に行ったら猪が倒れていたそうだ。
3~40㎏ぐらいだなんて言うから、一人で引っ張れるかと思ったら、60㎏ぐらいはありそうだw
猟仲間と二人がかりで引いてきた。
猪は丸っこい体形なので、斜面でコロコロして崖に落ちそうになって難儀した。
雪があればもうちょっと楽に回収できるのだが・・・
雌猪で脂がのって美味かった。

三日目はちょっと上の猟場をやった。この日もタツマをやった。
鹿の足跡が少なく、猪の足跡が周りに沢山あった。
この日はえらく寒かった。ペットボトルのお茶がシャリシャリと凍っていた。
今日もなかなか獲物が出ないな・・・と思っていると、隣のタツマで連発で銃声が聞こえる。それと一緒に「ギャ~!」と獣の壮絶な悲鳴が聞こえた。鹿は撃たれて声は出さないが、猪は悲鳴が聞こえる事がある。
親子連れの猪を撃ったらしい。
ちょっとして自分のタツマの方にも獲物の影が見えた。丸っこい体なので猪と分かった。
引き付けるが遠い・・・100mちょっとあったが、ダメもとで撃ってみた・・・もちろん中らないw


隣のタツマが撃った猪は半矢で行ってしまったが、大分下の方でワンコが止めて勢子が仕留めた。
これも結構でっかい雌猪だった。

猟場の獲物は例年より薄いが、鹿より猪の方が多くなってきた感がある。
前日の猪もそうだったが、蹄の一部が白っぽくてイノブタの血が混じっている様だ。


鹿のレバーには胆嚢はないが、猪には付いている。熊の胆の代用品になるらしい。
胆嚢は引きはがして、縛って吊るして乾燥させる。
レバーは獲れたてが美味いだなw

2016年12月19日月曜日

中った

 昨日の猟は人数の関係で勢子じゃなくタツマをやった。
久しぶりにタツマをやると寒くてたまらない・・・
タツマは沢を上流に見て右側の斜面の10m程の高さにある。沢を挟んで向こう側から来る獲物を狙う。
ウトウト眠いのを我慢していると、向こうの斜面の遥か上の方を4頭ぐらいの鹿が右に行くのが見える。300mぐらいあるか・・・下のタツマは組長が陣取っているので、無線で連絡するが見えないらしい。
暫く見ていると斜面の下の方に出てきた。距離は150mぐらいある。右に向かて沢の上流方向に行こうとしている。
自分の上のタツマはこの日は人がいなく、さらに上に行かないとタツマには掛からない。
ダメもとで撃ってみた・・・二発続けて撃つと鹿はびっくりした様だが、どこから撃たれているのか分からないらしい。
方向を変えて上手い具合に自分のタツマの方に降りてきた。出来るだけ引き付けると、沢を渡る直前まで来て距離は最短になった。このまま渡ると離れてしまう。距離は50mない。おそらく40mちょっとか。
先頭の鹿に狙いを付けて撃った。薬室に入っていたのは12番のスラッグ・・・五六頭いた鹿はその瞬間てんでんばらに動き出した。弾倉2発は9粒のバックショットが入っていた。続けざま二の矢三の矢と掛ける。
バラバラに逃げ様とする鹿達にタツマから走って行きつつ、弾帯から弾を取り出して装填しては撃ち続けた。気が付くと弾帯に9発差していた弾が切れた。
2頭は半矢になったみたいだ。鹿の群れは二手に分かれて、一方はそのまま沢を渡ってタツマの側の斜面の方に行くが、もう一方はもと来た斜面を登って戻っていった。
半矢の鹿は一頭は沢に沿って下って行った。無線で下のタツマの組長に連絡して任せる。
もう一頭の半矢の鹿は他の鹿と一緒に来た斜面を登っていく。
タツマに駆け戻ってザックの中から弾を慌てて取り出した。この日は19発持ってきていたので、残りは7発だった。銃に弾を込めて残りは弾帯に差して、沢を渡って斜面を登る半矢の鹿を追いかける。
斜面は結構な急勾配で銃を持ちながら登るのは難儀した。それでも少しづつ鹿に近づく事ができた。半矢で足が遅くなってたからこそだが、まともな鹿ならとてもじゃないが追いつけない。逃げる鹿にバックショットを掛けるが届かない・・・のか?
さらに上ると倒木の向こうに鹿がしゃがんだ。距離は30mちょっとか。白いお尻が見える。狙ってスラッグを放つ。一瞬倒した様に見えた。
登って行ってみたら鹿がいない・・・なんでだ!?
血痕がないので中ってなかったみたいだ。結構な斜面で足場が悪かったのと、慣れない上向きに撃ったせいもあるか・・・

 沢の下に逃げて行った鹿は組長が止めてくれた。小さめの雄鹿だった。
スラッグが腹を突き抜けて胃の一部が出ていた。鹿はそれでも飛んで行った。
斜面を登って逃げた鹿はおそらくバックショットが中っていたのだと思う。

しかし今日も無駄弾沢山撃っちまったな・・・







勢子がでっかい雄猪を獲った。
近年稀なほどの大きさだった。130kgぐらいありそうだとの事。立派な牙があって強そうだ。
9粒のバックショットだったらしいが、中り所がよければこんなでっかいのもいけるんだな・・・
蹄の一部が白っぽかったのでイノブタの血が入ってるのかもしれない。
まあイノブタが混ざってた方が美味くていいかw

この日は猪1頭に鹿3頭だった。
このところボウズの日が多かったが、数日前に降った雪で山の上の方から少しは獲物が下りてきたのかもしれない。
この調子で行ってくれるといいのだが・・・

料理上手な猟仲間が獲った猪ですき焼きを作ってくれた。
ちっと固めの肉だが、脂がよく乗っていてとても美味かった。
まだ今ぐらいの猪は美味くていいなw

2016年12月17日土曜日

トレンチライター


 勢子をやっているので獲物を追い出すのに爆竹を使ったりする。
ガスライターを持って行ったら、標高の高さと寒さで火が付かなかった。
オイルライターじゃないと駄目か・・・と何か適当なのと探したらイムコのトレンチライターのレプリカが出てきた。
右のは普段キャンプに行くときなんかに使ってるやつだが、新品をもう一つ持っていた。
どちらも30年ほど前に入手したものだった。
キャンプ用の方は家出セットの中に入れているので、新品を使ってみる事にした。ボロくなったが長年使ってるので山の中で失くすのは惜しいw


確か台湾製って聞いたっけ。当時で2千円ぐらいじゃなかったかな。
シンプルだが凝った造りが面白い。

イムコはニッケルメッキした鉄板プレスのライターも使ってたが、長い事使ってると錆びたり部品が脱落して壊してしまったっけ・・・
もうライターの生産はやめてしまったらしいが、版権買って日本で作ってるんだとか。
ステンレス製になってるらしいが、ちょっと欲しい気がするw

2016年12月12日月曜日

少ない・・・

 昨日は一番上の方の猟場へ。
高原に続く道を車で登っていくと、途中の崖下を鹿の群れが行くのが見れた。自分が見たときは五六頭だったが、最初に見つけた猟仲間の話では十数頭の群れだった様だ。
道路は除雪して難なく上がって来れたが、猟場はそれなりに雪が積もっていた。
猟場に着いたが、どうも獲物の足跡がない。
こりゃ獲物がいないぞ~、となって、作戦変更。
道を下っていつもの猟場の上の方をやる事になった。

 暖冬かと思ったが、12月に入ってそれなりに寒くなってきた。
勢子として歩くが、タツマでじっとして待ってるよりはいいw
歩いていると猪のヌタ場やほじくり返した跡が結構あった。
タツマにまだ近づかないのに、タツマの方で銃声が連発で聞こえた。鹿が何頭か出たらしい。
半矢の様だが、勢子の方には来ない。
ワンコが追っていったが見つからなかった。
結局この日はボウズだった・・・
しかし獲物の目撃数が少ない。前の猟期も獲物が少なかったが、今猟期はさらに少なくなってるみたいだ。
有害駆除で獲ってるせいもあるみたいだが、山裾に張り巡らした獣害防止柵で獲物の流れが変わったのもあるのかもしれない。
もっと雪が降って獲物が下りてくるのを期待しよう・・・


ゴローのS8は活躍している。
沢を渡る時に水に漬かったりしているが、今のところ中まで滲みてくる事はない。意外と革靴でも平気だ。
これはナイフのシースみたいなものだな。革も案外いい。
やっぱり革が好きだw

2016年12月5日月曜日

山の幸

昨日の猟は結構でっかい雄鹿1頭獲れた。
解除間際にワンコが鳴きだして、勢子が追って倒した。
この日はなかなか獲物が出て来なくて、ボウズで終わるかと思ったが1頭獲れてよかった。
獲物は無駄な体力使いたくないので、意外と近くまで寄って行ってもやり過ごそうと、じっとしている事がある。おそらくこの鹿も潜んでいたのだろう。
うちらのグループの勢子は結構獲物を獲る。
射撃に行っても標的には何故か中らないのに、動く獲物にはよく中る。なんでだろ~w

解体して解体小屋でレバーの唐揚げとハツのつけ焼きにモモですき焼き作って食った。
ハツとレバーは沢水に浸けて血抜きを十分にやって持ってきたので、臭みがなくとても美味かった。ハツやレバーはうちに持って帰っても臭みが出て美味くないんだな・・・こればっかりは獲れたてじゃないと駄目だ。
雄鹿だったので肉が若干固めだったが、すき焼きもなかなか美味い。新鮮な獲れたては熟成させた肉とは、また違った風味でこれもなかなかいける。
鹿肉は家畜の豚や牛の脂に慣れていると物足りなさがあるかもしれないが、脂のないあっさりした味わいも料理次第では意外といいいものだ。
山には美味いものが沢山いるんだな~

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