鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2016年3月31日木曜日

分けて

 べベルストップを成形。
背側を削り抜いてる時は、二回に分けて成形するといいか・・・
修正して大体片面出来上がり。
ヒルトレスはリカッソ狭い方がやっぱりいいよな・・・

2016年3月30日水曜日

いけるのか?

 セミスキナーの方を削り始めた。


 セン掛けの途中までやって今日は終わり。

横哲さんちで削ったブレードをマトリックスアイダに熱処理に出しに行ったとき、4㎜厚なら10incのグラインドホイールでいけるんじゃないか?って話になった。実際どうなのか計算してみた。
ホローグラインドについては、大分前に書いた。
この式をもうちょっと使いやすく分かりやすい様に変形してみた。(間違ってないよな?w)
tは鋼材の厚み、gはグラインドホイールの半径、xはブレード身幅、teはエッジ厚。
10incホイールだと半径を125㎜とする。エッジ厚は0.3㎜として身幅22mmの場合は、鋼材厚は4.20㎜、身幅25㎜なら5.35㎜の厚さが必要になる。
身幅が狭い場合ならば10incでいける。しかし3.5inc程度のセミスキナーだと身幅は25㎜近くあるので、10incだと無理がある。
12incホイールの場合、半径は150㎜とすれば、身幅25㎜で厚さは4.50㎜となる。
実際はグラインドホイールの当て方によって若干大きい径で削れるのかもしれないが、それでも余裕をもって厚みやグラインドホイールの選択をした方がいいだろう。
技術と経験があれば、こんな計算はいらないのかもしれない。しかしこういう事を知っていれば、無駄な失敗はしなくて済む。
ラブレスのホローってグラインドホイールの特性を積極的に利用した形状になっている。
単にブレード面がえぐれていればいい訳じゃないんだな・・・
まあどうでもいい事かw

2016年3月29日火曜日

こんなもん?

もう片面のべベルストップも成形し直し。
まあこんなもんでいいか・・・

リカッソを削る。
ピンホールがあって、研磨ではどうせ取り切れない。
両面で0.1㎜程度削った。
手間を考えると平面研磨してある鋼材を使った方がいい。
とりあえず鉄工ヤスリでの粗削りは終わり・・・

2016年3月28日月曜日

辻褄合わせ

 ホローグラインドのセミスキナーは、前にお蔵入りになってた鹿角を使う事にした。
タングの穴をほとんど出来ていたので、ちょっと加工するだけで使う事が出来た。

タングは抜け防止に役立つか?と思って溝を切っておく。
まあ無くてもいいだろうが念のため。
ドロップはべベルストップとリカッソの形状が気に入らなかったので修正を試みる。
何か微妙だな・・・
面のつながりに無理があるので、辻褄が今一合わないんだな。
まあしゃあないかw

2016年3月27日日曜日

クマの巣穴へ

 クマの巣穴に行ってきた。
ある鋼材を熱処理条件の違いで、硬さがどう違うのか調べてもらうため、テストピースを渡しに行った。
しかし横哲さん、定年後に嘱託で勤めていた会社もついに退職するそうで、残念ながら今回で硬さ測定も最後になってしまう。
今まで色々な鋼材を測定してもらって、面白い事が色々分かった。残念だけどまあしゃあないw
お勤めお疲れさまでした~
 せっかく巣穴に行ったから、ブレード削らせてもらった。
やっぱり一度はバーキング使ってホローグラインドを作ってみたい。
失敗する可能性もあるし、テーパーにするのも面倒だから、最近得意の突き刺しタングのセミスキナーにした。
ドロップもいいかと思ったが、セミスキナーの方が削りやすそうだ。
3.5incで4.4㎜厚のATS34だから、12incのホイールで削ればいいか。
先ずは見本を見せてもらってから削ってみる。
思う様にはなかなか削れない。
時々修正してもらって、何となく削れてきた。
どんな形に削るのか、その形状が頭に浮かばなければいけない。しかし途中の形状がどうなっていればいいのか分からないから、完成形だけ頭に浮かべていても駄目みたいだ。
ヤスリで削るのとは違う難しさがあるな・・・

べベルストップの部分はやっぱり難しい。
この部分は横哲さんに修正してもらった。
さすがプロは大したものだ。うまい事修正してくれたw
 リカッソの黒皮落として大体出来上がり。
しかし楽に削れるもんだな。こんなのあったら沢山作ってしまって、えらい事になりそうだw
横哲さんの教え方が良かったのと、所々(大部分?)修正してくれたので、なんとか形になった。
とりあえずこれで熱処理出して、戻ってきたらまたクマの巣穴に行って仕上げる事になった。
うまくできるかな・・・?
横哲さん、ありがとうございます~

2016年3月25日金曜日

もうちょっと?

とりあえず両面粗削り終わり。
もうちょっと修正するかな・・・

2016年3月24日木曜日

なるほどね~

 この前2011年4月号のナイフマガジンのジムメリットの特集を何気なく見ていて思った。
作業台の上に製作中のブレードが30本ぶら下がった写真が載ってる。
下段は12本のファイター系のブレードが並んでる。ヒルトのピン穴があいてないから、ヒルトの製作前の様だ。
タングに二列数字が書いてあって、今まであまり気にしてなかったが、どうやらヒルトにあける穴の幅と長さみたいだな。
ブレードの厚さと身幅が分かって興味深い。
一番左はビッグベアーだろうか。厚さは約6.3㎜で身幅は34.4㎜ほどの様だ。意外と薄い鋼材を使っていて、身幅は結構大きい。
ラブレスのファイター系って、大体5.4~7㎜ぐらいの厚さの鋼材使ってるみたいだな。案外薄い鋼材使うんだな・・・

ビッグベアーの身幅っていえば、以前あるメーカーさんから削りかけのブレードを貰った。
ラブレスの工房に行ったときに、型を取らせてもらって作ったとの事だった。
身幅が34.5㎜もあって、やけに身幅があるんだなぁと思っていたが、確かに本物もそのぐらいあるのかもしれないな。
そういや片山さんの持ってた4.5incブーツも測ってみると24.3mmあって、大きさの割には身幅があると思った。
ラブレスのナイフってうまい事面取りしてあって、見た目は実際より細く見えるみたいだ。
よくラブレスのハンドルは薄いって言われてるけど、厚みを実際測ってみると、思ったより厚い事がある。
あれも端をうまく絞ってあって、見た目がスマートになる様に削ってあるんだな・・・


今日はもう片面の粗削りやった。
途中までやって終わり・・・

2016年3月23日水曜日

合わない?

セン掛けして・・・
べベルストップ成形・・・
 もうちょい・・・
 こんな感じ・・・
全体均して片面粗削り大体終わり。
べベルストップの形状今一だな。
背側を削り抜くと辻褄合わすのが難しいな・・・

2016年3月22日火曜日

やられた・・・

定盤にヌコがおしっこかけた。
多分あんこがやっただな。
滲みだらけになってもうた・・・
とりあえず油引いておく。
エッジの罫書き線入れる。
べベルストップにも・・・
削り始めた。
適当に荒削りして今日はおしまい・・・

2016年3月21日月曜日

過ぎたるは・・・

 幅が微妙に足りないのも何なので、別の角を使って見る事にした。

 先ずは切ってみる。
元の形状を生かせる様に使うのが面白いか。


こう使うか・・・
 穴あける。

削って広げる。
ちょっと薄目の鋼材の破片で治具作って削ったら、なかなか調子がよかった。
CRMO7の破片だった気がするな。熱処理して使うのがいいかと思ったが、ヤスリで目立てしながら使った方がいいか。
鹿角削るなら焼きが入ってる必要ないな。
 精度良すぎるだな・・・
隙間があった方がエポキシ充填するのに都合がよいのだが・・・どうしたものか・・・

とりあえずこんな感じか。
ドロップは大分身幅を削り込んだ。
セミスキナーはキリオンのあるコンベンショナルなハンドルにしてみるか。

2016年3月20日日曜日

二本のセミスキナー






二本出来た。
ブレード形状はほぼ同じだが、ハンドル形状は大分違う。雰囲気がかなり違って面白い。
どちらも和鹿の角使ってる。
なかなか味があっていいとは思うが、あまり素人受けはしないだろうな。










先ず一本はスタンダードな形状のインプルーブド。
全長207㎜、ブレード長91㎜。
4.3㎜厚のATS34だが、ブレードは実質3.5㎜厚に削り抜いてある。











削り込んで髄が出まくっている。
エポキシが充填されているので隙間はない。

角本来の模様は背側に僅かに残した。
微妙に模様が残ってるのが面白みがあっていいか。


わざと隙間を大きくしてエポキシを充填しやすくしているが、充填されてしまえば隙間はそんなに気にならないか・・・
こんなもんでいいのかもしれない。












やや厚めに成形したが、このぐらいでもいいかもしれないな。


もう一本はクラシカルな雰囲気のインプルーブドにしてみた。

全長211㎜、ブレード長91㎜。
ATS34で元の厚さは4.3㎜だが、ブレードは3.4㎜に削り抜いてある。


背と腹に模様を残した。
鹿角なので左右の対称性は悪いし曲がりもある。
寸法的は対称性を出そうと削るのではなく、持ちやすさ
と雰囲気がいい様に削った。

















グルーブのひだに模様が残る様にけずったので、寸胴気味の形状になった。
シースに収める都合では前側のひだの方が低い方がいいのだが、後ろ側とほとんど同じ寸法なので、シースの収まりが難しかった。


まあ持った感触はなかなかいい。
この形状もありだと思った。
若干ハンドルが長い。自分の好みだと、もうちょっと短い方がいいかな。







やっと完成した。
自分でもなかなか気に入ったものが出来た。

業務連絡~
とりあえず出来上がったので、近いうちマトリックスの小僧さんに預けときます。
お気に召したら宜しくどうぞ~









2016年3月19日土曜日

S30V

ちっと覚書代わりにくだらない事でも書いてみる。

今猟期はS30VのドロップとSPGⅡのセミスキナーを主に使った。
前にもちょっと書いたが、S30VはSPGⅡに似たところがある。
VとMoの比率が僅かに違うだけで組成はよく似ている。
S30Vの方がVの比率が多い事と炭化物自体の大きさがが大きい様で、SPGⅡを極端にした様な印象だ。
Vの炭化物は他の炭化物から比べても最も硬いものらしい。
そんなものがジャリジャリ入ってるS30Vは耐摩耗性は確かにいい。
高温焼き戻しで使ったのでせいぜいCRMO7と同じ程度しか硬さがないが、使ってみると確かに長い事よく切れる。
おそらく機械でザッと研削してバフで仕上げるやり方だと、刃持ちはとてもいいのかもしれない。

機械での研削とバフ仕上げは、研削による加工だけでなくバニシ効果によって塑性変形も伴うので、刃先に炭化物を掻きよせる様に研ぎ上げられる。
ところでスナックナイフってのがある。あれって刃先にポイントが沢山並んだ様なものだ。尖ったポイントが切る対象に刺さって、これを起点に切れ込んでいく。
刃先に掻きよせられた炭化物はこれをミクロレベルにした様な効果があるんだと思う。
刃先に出た炭化物は使ってるうちに脱落しても、基地が摩耗する事で炭化物が出てくるので切れ味が持続する。
S30Vで一猟期中全く研ぎ直ししなくても使えたって様な話を聞くが、もしかしたら機械による刃付けなら可能なのかもしれない。
砥石を使って手で研いだのでは、なかなかこの様な刃先は作れない。

S30Vのジャリジャリとした硬い炭化物では、木を削って滑らかな木肌を出したり、刺身包丁の様に綺麗な切断面を出すといった、研ぎ上げて滑らかな切れ味を必要な用途には向かないだろう。
S30Vと対局にあるのがZDP189だと思う。
ZDP189は炭化物のほとんどがCrによるものなので、炭化物はあまり硬くはない。S30Vなどから比べても、その大きさはちょっと小さい。基地が硬いだけで研ぎにくいってのはあるが、炭化物がそれなりに小さく硬くもないので、研ぎ上げるとそこそこ精緻な刃が付く様だ。
ミラーがきれいに仕上がらないとか研磨が大変だって鋼材は、研ぎ上げても滑らかな刃先にはならないのかもしれない。
適した研ぎ方ってのは鋼材によって違うものなのだろう。
S30Vの様な鋼材は高番手の砥石まで研ぐのでなく、中砥程度でザラッとした刃付けで使うのがいい様だ。

以上は使ってみて思った事なので、考えがあってるかは分からない。
まあどうでもいい事なのかもしれないな・・・












2016年3月17日木曜日

どうする?

とりあえずもう一本も途中まで。
これもちょっとハンドル細かっただな。
さてどうするか・・・

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