鉄工ヤスリでナイフを作る。必要なのは、手間と時間と根気と努力・・・ 自作ナイフなんて物好きのやる事だなぁ・・・

2011年12月31日土曜日

仕事納め?

セミスキナーのネームプレートを作る。
先ずは真鍮棒から切り出す。













ちょっと寸法が足りなかったのと、ある程度加工硬化させといた方がいいだろうと思い、ハンマーで叩き潰してから削りだす。













一応接着剤を塗ってから叩き入れる。
念のためポンチを打ってかしめておく。












削って成形。
上手く出来たw












ヒルトを取付けて今年はおしまい。
ハンドルはリネン?マイカルタを使ってみよう。色はグリーンぽいな。随分前に買っておいた物なので、何だったか忘れたw













おまけ。
途中随分放置プレイだったので、二年ぐらいかかって出来上がった。
山刀のつもりで作ったが、某掲示板の自作刃物スレでボウイナイフを作ろうってお題が出たので、急遽ダブルヒルトにしてみた。(一年遅れだ・・・)
蛮刀っていうか暴威ナイフって感じだなw








峰を山形にしてみたが、磨くのが面倒だったな・・・
















チョイルに指を引っ掛ければ、細かい作業もできるか。脊側のヒルトがちょっと邪魔だな・・・

2011年12月28日水曜日

拾い物

ぐぐっていたら鋼材の組織写真を見つけた。
著作権の問題もあるので、ここに貼るのはどうかと思ったが、海外のあちこちのサイトに同じ画像が貼られているので、まあ大目に見てもらおう。

左上から13C26、440C 、CPM154、S30V、右上から19C27、ATS34、D2、VG10となってる。
みんなそれぞれ違う様子が面白い。
鋼はコンクリートに似たもので、セメントが鉄(と固溶合金元素)の生地に相当し、砂利や砂が炭化物(鉄や合金元素と炭素の化合物)に相当する。
写真の灰色の部分が生地で、白い部分が炭化物になる。

13C26は非常に炭化物が細かい。組成が0.68C・12.9Crということだから共晶由来のいわゆる一次炭化物がない鋼種なのだろう。CRMO7や銀紙5号、大同の1Kなどと同じ系統で、剃刀向けの鋼種の様だ。

19C27、ATS34、440C、D2、VG10は多角形で不規則な形状の巨大な炭化物がいわゆる一次炭化物。D2はともかくとしても、ATS34でも結構大きな物がはいってるんだな・・・
一次炭化物は耐摩耗性に役立つので一概に悪物とするわけにもいかないが、鋭利な刃先にこれが出るのは問題がある。剃刀の様な用途には向かない。
一次炭化物は溶製の高合金鋼では宿命みたいなものだ。炭化物自体が硬く鍛造比を大きくしても微細化には限界がある。また生地に固溶しにくいので大きなまま組織中に残ってしまう。

CMP154とS30Vは粉末鋼だが、炭化物の形状に違いがあって興味深い。
溶製鋼と違い巨大な不規則な炭化物はないが、剃刀用の溶製鋼と比べると意外に炭化物が大きい。
大抵の粉末鋼は合金元素が多いので、炭化物はかなり硬く耐摩耗性がいい・・・と言うか、よすぎる嫌いがある。炭化物でジャリジャリしてる感じか。

鋼材は組織の面から見ると、それぞれかなり違いがあって面白い。もっともざっと研いだだけの使い方では、その違いを体感するのは難しい。
硬さだけが重要じゃないんだよな・・・
誤解のない様に一応言っておくが、炭化物は細かい方がいいというわけでもなく、用途によってはでかい炭化物がジャリジャリしてるのも有効だ。要は用途によって鋼種に得手不得手があるわけで、また使う人の好みもあるからその選択は難しい。

12/29追記
VG10の写真もあったので画を差し替える。
余談だけど154CMの写真もあったが、見た目はATS34とよく似てた。

2011年12月26日月曜日

雪の中・・・

山は雪が多くなってきた。といってもまだまだの量ではあるが。
この日も親爺さんに付いて歩く。昔は石採りが好きだったので、山歩きは得意な方だったが、ここ数年は山など行ってなかったので完全に鈍っている。
どんどん親爺さんに引き離されて見えなくなってしまった・・・情けない・・・
山の地形をまだよく把握していないので、道に迷わないように、獲物の足跡を探すより親爺さんの足跡を探して歩くので精一杯だ。

この日は結局鹿一頭だけだった。





「本部」に帰ってから暖かい食い物での一服が楽しみでもある。
グループ内の料理好きの方が、手際よくちょいちょいと作ってくれる。 これがなかなか美味い。いつも感謝です。

2011年12月23日金曜日

鴨鴨鴨・・・

ちょっと前になるが新潟のある場所に、鴨猟に連れてってもらった。
網猟で田んぼに仕掛けてある。漁業用のテグスでできた網を太いゴム二本を使って、田んぼに集まっって来た鴨に覆い被せて捕まえる。
大分前から田んぼに米(脱穀すれば充分食える)を大量に撒いて餌付けしておく。
充分に集まる様になって、鴨も肥えてきたら捕まえ時w








鴨は日暮れと共にワラワラと集まりだしてくる。
隠れ家?に身を隠し頃合をみる。その間は音しか聞こえないが 、次々とやって来る鴨の気配が不気味なほどだ。
暗視カメラで確認して、いいところで網を作動させてる。一網打尽とはまさにこの事の様だったw










網にかかった鴨は網ごと絡め取って回収する。
膝下までもぐる田んぼの中で、先ず船に乗せる。ウインチで畦まで手繰って、三又にチェーンブロックを使って軽トラに載せた。
これを持ち帰り網を切り裂きながら鴨を取っていく。
今回は196羽のマガモとオナガガモが取れたそうだ。
この地は12月に入ると雪が積もるので、その前の数回しか猟のチャンスがない。
鴨の網猟は一猟期に250羽までなので、今猟期はこの一回で終わりだという。





放血して流水に一晩漬けておく
猟師さんのお宅は湧き水が豊富で大きな池があり、その中に大半の鴨を水漬にしていた。壮観だったw












鴨は一羽づつ丁寧に洗って、このあとに鴨洗い用の全自動洗濯機で脱水して冷凍される。なんとも凄まじい・・・












今日は忘年会を兼ねて、みんなで毛むしり大会だった。
寒すぎたため解凍されず、毛がなかなかむしれなかった・・・
風に舞った綿毛が周りの住宅地に飛んでやばかったw











おっさん達が、ああでもないこうでもないと言いながら、自作ナイフでばらしていく。
鹿や猪と違って細かいので意外と難しい。
こうやってナイフ使うのは楽しいなw

このあと、鴨のオレンジソース焼きやねぎ焼きに鴨うどんなど、おいしく頂きました。ご馳走様です。









おまけ。
ある人が使ってるというラブレスナイフを見せてもらった。
もとは4incぐらいのユーティリティーと思われるが、研ぎ減ってその原型はとどめていない。ここまで使うか・・・

2011年12月22日木曜日

コークスクリュー出来上がり

ハンドルを磨いて、オイル仕上げして出来上がり。
はじめて作った割りには、なかなか上出来かw











チリ産の安いワインを買ってきて、早速使ってみる。ちゃんと使えたw
針金巻いてできてるコルク抜きは、おいらがやると何故か真直ぐ入っていかず嫌いだったが、これだと真直ぐねじ込みやすい。なかなか具合がいいなw
もうちょっと短くして、螺旋のピッチを大きくしてもいいかもしれない。
強度も充分みたいだから、さらに削り込んでもいい様だ。

コルク抜きをヤスリで削って作れるとは思わなかった。
これは題材としてはとても面白い。
おそらく山本さんに420J2の丸棒を貰わなかったら、自分では作らなかっただろう。山本さんには本当に感謝です。
もう一本分余ってるから、そのうちまた作ってみようw

2011年12月21日水曜日

久しぶりの生ハム

このブログは何故か生ハムネタを見に来る人が多い様だ。なんとなくまた作ってみたくなったのでやってみた。
先月20日に豚モモとロース(他にベーコン用にバラも)買ってた。
臭み抜きのため塩を適当に振って2日置いとく。
水でよく洗ってからモモとロースに、それぞれ塩10gと胡椒小さじ半分を混ぜたのをすり込む。








セロハンにぴっちり包んで、それをさらに新聞紙で簀巻にして冷蔵庫で放置プレイ。
実は冷蔵庫でなく軒先にぶら下げてやってみようと思っていたのだが、今年はなかなか寒くならなかったので断念。
(バラはソミュール液に漬けてある。ロースと一緒に燻製にするつもり。)








ちょうど仕込んで4週間経つので見てみた。
当初モモは529.0gロースは415.5gあったが、376.0gと292.5gになっていた。
表面は白く塩分が結晶している部分はあるが、カビなどは全く発生していない。

冷蔵庫が無菌状態ならば、セロハンなんかに包まずにそのままぶら下げとけばいい。
セロハンのいいところは細菌やカビの胞子を遮断して水分だけ透過する事。
使い方次第で色々出来て面白い。前に鯵の灰干を作った事もあるw






モモを切ってみた。
ちょうどいい具合に生ハムになっている。
もう少し塩分が多くてもよかった。生ハムとしてはちょっと塩辛さが足りなかった様にも思ったが、まあそれほど悪くもない。
ちょっと厚めに切って焼いてみたが、その場合はちょうどいい塩梅だ。結構いける。塩豚とかいう料理法?があるらしいが、 なかなかいいかも。

豚肉の生食に賛否はあるようだが、寄生虫に関しては塩漬け乾燥により死滅してしまうので問題ないだろう。ウイルスについても国産豚肉ならばほぼ問題ないと思われる。
あたるかどうかは魚の刺身食って中毒起こすのと、確率的にはさほどかわらないかもしれない。

2011年12月18日日曜日

ハンドル作る

コークスクリューのハンドルを作る。
何を使うか迷ったが、パオロッサにする事にした。
コンシールドと同じ様に作るので、先ずは二枚におろす。











穴をあけたら仮組みする。
8-6のシュナイダーボルトを使うので、6mmのアルミパイプを刺してM3の真鍮ネジで留めておく。










基準面を作る。
バーキング用の240番のベルトを買った。
これもなかなか使える。ハンドル材の平面仕上げにいい。











基準面をもとに成形する。
デザインを色々迷ったが、結局シンプルに葉巻型にしておいた。















ハンドルの構造はこんな感じ。
スクリューに刺すピンは結局3mmにした。強度的にはこれで充分みたいだ。












接着する。
なんだか面倒な構造にしてしまった。
今度作る時はもっとシンプルな構造にしよう・・・











ボルトを切って削りこむ。
とりあえず今日はここまで・・・

2011年12月15日木曜日

鹿肉ロースト

貰った鹿肉で、ハンターの奥さんに教わった料理法をやってみる。
肉の表面に塩と胡椒をよくすり込み、スライスしたニンニクとローレルの葉っぱを張付けて半日置いとく。











多目にオリーブオイルをフライパンに引いて、強火で表面に焦げ目がまんべんなく付く様に焼く。あまり焼過ぎない様に注意。













フライパンで焼いた後は、教わった方法だとアルミホイルに包んでフライパンに置き蓋をして、余熱で焼けばいいとの事だった。

レア気味に作りたかったので、フライパンでの加熱をあまりせず、アルミホイルに包んだあとは火鉢で加熱する事にした。

遠火にしてたまに回転させながら2~3時間程度焼く。芋を焼く様な感覚でやればいい様だ。(芋と一緒に焼けば、焼け頃がわかりやすいかも)





焼けたらアルミホイルに包んだまま冷やして冷蔵庫に入れておく。

1日たったら出来上がり。

ちょうどいいレア加減だw

芥子を少しつけてポン酢で食うとなかなかいける。

鹿肉じゃなくても安いオージービーフでやっても美味いかもしれない。







ダイヤヤスリじゃ埒が明かないのでグラインダーで削り込んだ。

さすがZDP、えらく硬くてグラインダーでも削れにくいw

作った時より10mm近く短くなっちまった・・・









2011年12月12日月曜日

ポイント折れた・・・

昨日は猟に行ってた。
猟場の山は先週末に降った雪が積もっていた。といってもまだ雪は少なく、日向はほとんど融けてなくなっている。
今回もベテランハンターについて勢子をやる。もう銃を卒業して勢子専門になった親爺さんだが、達者なものでついて歩くのが一苦労。うっかりするとすぐ置いてかれてしまう。
今回は雪があるので獲物の足跡がよくわかる。「これはキバ(猪)だ、向こうに三頭行ってる」とか「こっちのはツノ(鹿)だな・・・」と次々見つける。「こりゃワラジだ・・・もう抜けてる」となにやらデカイ足跡を指す。ワラジってなんだ?と思ったら月の輪の事だという。一猟期中に一頭獲れるかどうからしい。北海道でヒグマの足跡はよく見たが、それに比べるとかなり小さい。しかし山中ではあまり会いたくないものだ・・・




「・・沢の先で仕留めたから二人で回収いてくれ」と無線がきた。
親爺さんと現場に回収に行く。途中道がない山の斜面を、ロープにくくり付けて引き摺り降ろす。雪があれば楽なのだが、まだ所々に薄くしかないので、途中倒木や瓦礫に阻まれて難儀する。どう見ても70はすぎてる小柄な爺様だが、えらいパワーの持ち主で圧倒されてしまうw
昔は出勤前に一人で山に行き、月の輪撃つなんてのをよくやってたそうだ。「120Kgのをクラウンのトランクに積んで帰ってきたときは、降ろせなくなって三又組んでチェーンブロックで吊っただよw」だって・・・クラウンよく潰れなかったなw

途中の情報では鹿三頭との事だったが、終了間際にポコポコ出てきたらしく結局成果は鹿五頭だった。猪食いたかったな・・・




解体してるときに、足を落とそうと関節をこじったらポイントが欠けてしまった・・・orz
ZDP189の2.5mm厚の小ナイフ。ちょっと無理しすぎたか。ATS34だとしてもこの厚さだと無理すりゃ欠けるだろう。

解体やって思ったのは、ブレイドはある程度硬さがあった方がいいみたいだという事。どうしても骨にエッジが当たるので、柔らか目の鋼種だとエッジが潰れやすい様だ。それでもATS34程度の硬さがあればいい。ZDP189はとても硬く刃持ちもいい。骨をガリガリやっても刃がこぼれる事はないが、砂が付着してたりすると簡単にこぼれる。(衛生上砂や異物の付着はよくないがしょうがないw)
これはどんな鋼種でも仕方がない事かもしれない。最終的には研ぎとの相談なのだろう。
研ぎっていえば、よく脂がまとわり付いて切れなくなってくると聞く事があるが、1000番程度でざっと研いだ状態だと確かに脂がまとわり付きやすく感じる。
ところが5000番程度まで研いで、革砥でかえりを充分に取った状態だと、脂がエッジに残りにくくて永切れする様に感じる。
この辺は主観的なものなので、人によって研ぎ方も違うからなんとも言えんけどねw

ブレイドバック削り込んで、ドロップポイントにしちまうか・・・

2011年12月4日日曜日

七輪って便利だな

ホームセンターで七輪買ってきた。
980円のシナ産と1350円の能登産が置いてあったが、国産がよかろうと思って能登産のにした。

何に使うかって言うと、一斗缶使ってオーブンの代用にしようかと考えた。そのうちローストチキンでも作ってみようかと思ってる。

とりあえず今日は燻製の熱源に使ってみた。
今までブロックで囲った中で炭を焚いて炙っていたが、やっぱり七輪は便利だな。温度管理もやりやすいし、炭の消費量が少なくてすむ。もっと早く使えばよかったw







鹿肉でジャーキーを作った。
脂身が少ない(というかほとんど無いw)のでちょうどいい。
セロハンに包んでしばらく熟成させる。食ってみたいが我慢だw










仕掛品がたまってきた。
少しづつ作業を進めなければ・・・

2011年12月2日金曜日

焼けた~

コークスクリューが熱処理から帰ってきた。
今回は八田工業に出していた。たまにしか出した事がないが、正体不明(?)な鋼材やややこしい注文にも対応してくれるのでありがたい。
特に注文しなければ、その鋼種の一番硬くなる条件で処理してくれる様だ。(さすがカタヤキさんw)
水曜の午後までに届けば、その晩に熱処理して、木曜には送料着払いで発送するそうだ。熱処理代金は物と一緒に送れというのだから面白い。(いいのか?)
硬さはHRC換算だと53ぐらいなのだろうか。ちょうどいい硬さかもしれない。
早速1000番でペーパーを掛けてみたが、熱処理前と同じ様にサクサクサラサラと磨ける。熱処理して硬くなった分、安心して磨ける。(熱処理前だと削れすぎる感があって不安w)
面が立体なので面倒ではあるが、螺旋に沿って磨けばいいので意外と気楽にできていい。


おまけ。
めいとあんこは箱の中で一日中固まっている。暖かそうでいいな・・・

2011年12月1日木曜日

少し寒くなった・・・

今シーズンはじめて薪ストーブに火を入れた。
例年と比べると今年はなかなか寒くならない様だ。
異常気象なんだろうか?
まあ、冬の寒さは嫌いなので助かるけど・・・

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